ローマ教皇、聖母マリアに嘆願するように要請

Mother Mary statue

教皇が、すべてのカトリック司教、司祭、政府指導者に、ロシアとウクライナの聖別を受け入れるよう聖母マリアに懇願するよう呼びかける

2022年3月18日 アンディ・ローマン氏

教皇フランシスコは、2022年3月25日に全世界のカトリック司教と司祭に呼びかけ、ロシアとウクライナを聖母マリアに捧げることに参加するよう呼びかけた。[1] これは宗教的な聖別行為となるだろう。これは基本的に、これらの国々を聖母マリアに手渡し、その庇護に委ねるということである。要するに、ロシアとウクライナはもはや国民のものではなく、彼らが言うところの天の女王マリアのものとなるのである。教皇フランシスコは、政府および連邦政府関係者にも、このマリアへの愛と献身の普遍的な行為に参加するよう呼びかけている。

「聖なる父は、各司教またはそれに準ずる者が、司祭たちとともに、できればローマ時間の午後5時に、この奉献の行為に参加するよう呼びかけるつもりである…同じ情報は、ワシントンD.Cの連邦当局およびこの首都の外交団と共有されるであろう。同団体の会員に対しても、来る3月25日(金)正午に国立無原罪の御宿りの聖母大聖堂で行われるワシントン大司教ウィルトン・グレゴリー枢機卿のミサに出席するよう招待している。」とある。[2]

聖母マリアに祈りを捧げ、奉献の儀を受け入れてくれるよう懇願する宗教儀式の中で、カトリックの神学によって世界の問題を解決するために教会と国家が協力する姿を私たちは、目の当たりにしている。厳粛な宗教的行為として、彼らはマリアに彼らの祈りを聞き、祝福し、応えてくれるようお願いすることになる。

聖書には、マリアが復活して天に昇ったとは書いてない。また、彼女が神の御座への特別なアクセス権を持っていて、私たちのために執り成しをしてくれるとも言われていない。神と人との間の仲介者はただ一人であり、それはマリアではなくイエスであるとはっきり言われている(1テモテ2:5)。つまり、ここで起きていることは欺瞞なのです。

この聖母マリアへの奉納礼拝に参加する者は、神の不興を自ら招くことになる。神の言葉は、死者と話すことを敢えてする者に呪いを宣告している。教皇フランシスコは、世界中のすべての司祭、司教、政治家に、死者とのコミュニケーションをとるよう促している。聖書によれば、これは非常に危険なことなのである。

「御霊は明らかに告げて言う。後の時になると、ある人々は、惑わす霊と悪霊の教えとに気をとられて、信仰から離れ去るであろう。」1テモテ4章1節

これはキリスト教の世界で見過ごされている重大な警告である。聖書の中で、人々が信仰を捨てるというのは、何を意味しているのか。それは、神の言葉が明確に私たちに禁じていることを、行うことを意味する。この預言によれば、クリスチャンは聖書の真理から逸脱することになる。これが行われているのである。神はそれは実現すると言われ、そして実現している。

聖書は、語る霊に注意するよう、はっきりと警告している。すべての霊を受け入れるというのは賢い考えではない。私たちは、それらが神からのものであるかどうか、よく調べなければならない。この世界には、聖霊と悪霊の両方が存在します。

「愛する者たちよ、すべての霊を信じることはしないで、それらの霊が神から出たものであるかどうか、試してみなさい。多くのにせ預言者が世に出てきているからである。」第1ヨハネ4:1。

この世には悪霊がいるので、神の言葉によって吟味して、どれが善か悪かを見分けなければならない。ひとつだけ確かなことは、この世のことを死人に尋ねることをしてはならないということである。

「人々があなた方に向かって『さえずるように、ささやくように語る巫女および魔術者に求めよ』と言う時、民は自分たちの神に求むべきではないか。生ける者のために死んだ者に求めるであろうか。ただ律法と証とに求めよ。もし彼らがこの言葉に従って語らないなら、それは彼らのうちに光がないからである。」イザヤ書8章19節、20節。

神の律法や聖書の明確な教えを守ろうとしない者は、神から来た者ではない。しかし、なぜ私たちは死者に答えを求めるのか。私たちは、生ける神とその言葉に助けを求めに行くのべきだ。死者ではなく、生けるもののところへ行かなければならない。実際、神は死者と会話することを禁じている。死者とつながろうとする者は、聖書で非難されている。

「あなたがたのうちに、自分のむすこ、娘を火に焼いてささげる者があってはならない。また占いをする者、ト者、易者、魔法使い、呪文を唱える者、口寄せ、かんなぎ、死人に問うことをする者があってはならない。主はすべてこれらの事をする者を憎まれるからである。そしてこれらの憎むべき事のゆえにあなたの神、主は彼らをあなたの前から追い払われるのである。」申命記18:10-12(口語訳)。

なぜ、死者とのコミュニケーションをしてはならないのだろうか?彼らは天国にいるのだろうか?死者が霊としてその辺を漂っているというのは本当ではないのだろうか? 私たちが彼らとコミュニケーションをとることは可能なのだろうか?前回の記事で、死者は話すことができず、復活するまで墓の中で眠ったままであることを神の言葉から学んで、この問いについてはすでに答えた。[3] 死者を呼び出すことは明確に禁止されており、そのような者は天国には行けない(黙示録22:15)。

ローマ法王は、すべてのカトリック教徒と政治家に、聖母マリアに呼びかけるよう招いる。彼らは聖母マリアに話していると思っているかもしれないが、本当は悪魔に話しているのだ。悲劇的なことに、全世界は終わりの日に欺瞞と奇跡に欺かれている。

「また、彼は、大いなるしるしを行って、人々の前で火を天から地に降らせることさえした。 さらに、先の獣の前で行うのを許されたしるしで、地に住む人々を惑わし、かつ、つるぎの傷を受けてもなお生きている先の獣の像を造ることを、地に住む人々に命じた。」  ヨハネの黙示録13章13節、14節

悪天使がマリアになりすまし、悪霊と交信していることをキリスト教界は知らないのである。しかし、私たちは、キリストの再臨の直前に、サタンがしるしと奇跡をもって世界を欺くことを警告されている。

「その時になると、不法の者が現れる。この者を、主イエスは口の息をもって殺し、来臨の輝きによって滅ぼすであろう。その者は、あらゆる力としるしと偽りの奇跡をもって、サタンの働きの後に来るのである。」2テサロニケ2:8、9。

サタンは偽の奇跡を通して、人々を欺くために働くであろう。そして、これらの欺瞞はどのように行われるのだろうか。彼は “宗教 “を使うであろう!

「こういう人々はにせ使徒、人をだます働き人であって、キリストの使徒に擬装しているにすぎないからである。しかし、驚くには及ばない。サタンも光の天使に擬装するのだから。  たといサタンの手下どもが、義の奉仕者のように擬装したとしても、不思議ではない。彼らの最期は、そのしわざに合ったものとなろう。 」第2コリント11:13-15。

サタンは使徒をよそおって「幻影」の形でやってくる。彼は宗教を身にまとい、光の天使としてやってくる。死者になりすまして人々のところにやってくる。しかし、神の言葉は、もし霊が亡き人の姿をして現れたら、それがサタンであることを確実に知ることができると、はっきりと教えている。

「 雲が消えて、なくなるように、陰府に下る者は上がって来ることがない。  彼は再びその家に帰らず、彼の所も、もはや彼を認めない。」ヨブ記7章9節、10節。

亡くなった人の魂はどうなるのだろうか?亡くなった者は誰も霊として私たちのもとを訪ねることはないと、神様は約束されている。つまり、私たちが今日目撃しているのは、世界的な欺瞞なのである。ローマ法王フランシスコは、世界をスピリチュアリズムと悪霊とのコミュニケーションに導いている。彼らは、聖母マリアに祈っていると思っている。悲しいことに、魔術に手を染めた者は神の国を失うことになる(黙示録9:21)。

スピリチュアリズムは遊びではない。私たちはこれに近づかないようにし、他の人に警告しなければならない。スピリチュアリズムを通して、私たちの世界は彼らに反キリストの王国への準備をさせているのだ。死者と接触しようとしてはならない。とにかく人々は、みんなそれをやろうとしている。宗教界と政治界は、神の明確な命令に真っ向から反対して行動しているのだ。何十億というカトリック教徒と何百万というキリスト教徒が、世界の問題を解決するためにスピリチュアリズムに傾倒していくことだろう。彼らは平和を得られると思ってるが、悪霊と手を結んでいる限り、真の永続的な平和は訪れない。

サタンは私たちの心を支配しようとし、この世代が神とその真理以外のすべてのものに耳を傾けることは遺憾なことである。だからこそ、超常現象には慎重にならざるを得ないのである。私たちは、神の言葉によってすべてを試してこそ、この世界に押し寄せてくる惑わしから守られることができるのだ。

出典

[1] https://www.catholicnewsagency.com/news/250716/pope-francis-to-invite-catholic-bishops-around-the-world-to-join-him-in-consecrating-russia-ukraine

[2] https://drive.google.com/file/d/1gWwEjhobnrJnrcMMZ29E__B226k-m2nz/view [3] http://adventmessenger.org/fatima-prophecy-pope-francis-will-consecrate-russia-and-ukraine-to-the-virgin-mary-in-order-to-bri]

※こちらの記事は、Advent Messengerの記事を翻訳して掲載しています。